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ブラックトーチの漫画は面白い?全5巻のあらすじ・打ち切り説・魅力を熱弁!

ブラックトーチ

『ブラックトーチ』、全5巻だからと軽く見たら火傷する。

黒猫。忍者。物ノ怪。秘密組織。そして、人間と人外が命を共有するバディ関係。

いやもう、好きな要素を全部鍋に放り込んだような設定だ。それでも読み始めればすぐにわかる。『ブラックトーチ』は、派手な属性だけで読者を引っ張る漫画じゃない。

主人公・我妻弐郎と、黒猫の姿をした物ノ怪・羅睺。反発し、ぶつかり、簡単には分かり合えない。それでも互いの命を預けながら、少しずつ相棒になっていく。

この関係が、マジで熱い。

全5巻という短さに、不安を感じる人もいるだろう。「途中で終わるのでは?」「打ち切りだったのでは?」と気になるのもわかる。

ただ、短いから内容まで薄いわけではない。出会いから共闘、仲間との衝突、強敵との決戦まで、黒い炎が一気に燃え広がるような勢いで駆け抜ける。

『ブラックトーチ』は、読み終わったあとに「もっと見たかった」という火まで残していく漫画だ。

この記事でわかること

  • 『ブラックトーチ』がどんな漫画なのか
  • 全5巻のあらすじと各巻の見どころ
  • 漫画が面白いと感じるポイント
  • 打ち切りといわれる理由
  • 原作漫画をおすすめしたい人
  1. ブラックトーチの漫画は全5巻完結の現代忍者バトル
    1. ブラックトーチの物語は黒猫との出会いから始まる
  2. ブラックトーチの漫画が面白いと感じる5つの魅力
    1. 我妻弐郎と羅睺のバディ関係がたまらない
    2. 黒を生かした戦闘作画が画面を食い破る
    3. 忍者と物ノ怪を現代的に組み合わせた世界観
    4. 我妻弐郎の真っすぐさが物語を動かす
    5. 敵にも譲れない思想と誇りがある
  3. ブラックトーチ全5巻のあらすじと見どころ
    1. ブラックトーチ第1巻|弐郎と羅睺が命を共有する
    2. ブラックトーチ第2巻|新部隊「黒の灯火」が動き出す
    3. ブラックトーチ第3巻|仲間との共闘が本格化する
    4. ブラックトーチ第4巻|羅睺を巡る戦いが加速する
    5. ブラックトーチ第5巻|弐郎と天鬼の最終決戦
  4. ブラックトーチが打ち切りといわれる理由
    1. 全5巻で完結しているのは間違いない
    2. 巻数の短さが打ち切り説につながっている
    3. 掲載媒体が途中で変わっている
    4. 物語には決着があるが余白も残っている
    5. 打ち切りの詳しい原因は断定できない
  5. ブラックトーチ全5巻だからこそ味わえる読みやすさ
    1. 出会いから最終決戦まで熱を切らさず読める
    2. 話が動き始めるまで待たされない
    3. 読み終わったあとに語りたくなる
  6. ブラックトーチの推しキャラを語らせてくれ
    1. 我妻弐郎は無鉄砲でも優しさを曲げない
    2. 羅睺は黒猫の姿と威厳の落差が反則
    3. 桐原零司たちがチームの熱を作る
  7. ブラックトーチの漫画をおすすめしたい人
    1. 長い世界設定をじっくり読みたい人には短く感じる
  8. ブラックトーチの漫画に関するよくある疑問
  9. ブラックトーチは全5巻でも読後の熱が消えない
  10. シリーズ記事まとめ

ブラックトーチの漫画は全5巻完結の現代忍者バトル

『BLACK TORCH(ブラックトーチ)』は、タカキツヨシ先生が描く現代忍者バトル漫画だ。

忍者の末裔である少年と、黒猫の姿をした伝説の物ノ怪。本来なら交わるはずのない二つの存在が一つの身体で生きることになり、人間と物ノ怪の争いへ巻き込まれていく。

単行本は全5巻。物語は第19話で完結している。少年ジャンプ+の公式作品ページでも、完結済みかつ全5巻の作品として案内されている。

作品名BLACK TORCH
作者タカキツヨシ
出版社集英社
掲載媒体ジャンプSQ.、少年ジャンプ+
巻数全5巻
話数全19話
連載状況完結済み
ジャンル忍者、物ノ怪、異能力バトル、バディ

全5巻をまとめて読めるため、長編作品へ飛び込む時間がない人にも入りやすい。

しかも、短いから静かにまとまっているわけじゃない。

序盤から物語が動く。敵が来る。弐郎が突っ込む。羅睺が怒る。黒い力が画面を埋める。

読者が作品へ慣れるまで待ってくれない。開始直後から、心臓の回転数を上げてくる漫画だ。

ブラックトーチの物語は黒猫との出会いから始まる

主人公の我妻弐郎は、忍者の末裔として祖父に育てられた少年だ。

見た目も態度も少し荒っぽい。考えるより先に身体が動き、面倒事にも自分から突っ込んでいく。しかし、その根っこには、傷ついている相手を放っておけない真っすぐな優しさがある。

弐郎には、動物と会話できる能力があった。

ある日、森の中で傷だらけの黒猫を見つけた弐郎は、その猫を守ろうとする。

だが、黒猫の正体は普通の動物ではない。

名は羅睺。長い時を生き、かつて「黒き凶星」と恐れられていた強大な物ノ怪だった。

羅睺を追う物ノ怪から守ろうとした弐郎は、戦いの中で胸を貫かれてしまう。自分を守るために命を落とした弐郎を見た羅睺は、「借りを返す」ために彼の身体と融合する。

ここから二人は、簡単には離れられない運命を背負う。

あの融合は、便利な能力を手に入れるためのイベントじゃない。互いの命を丸ごと引き受けた瞬間だ。

ここで震えたやつ、正直に手を挙げてくれ。

助けた黒猫が伝説の物ノ怪だった。それだけでも強いのに、その黒猫が命を返すために少年と一つになる。

もう設定の時点で、心臓へ黒い稲妻が走っている。

ブラックトーチの漫画が面白いと感じる5つの魅力

『ブラックトーチ』の魅力は、忍者や物ノ怪といった設定だけでは語り切れない。

派手な戦闘の裏には、弐郎と羅睺が築いていく信頼がある。黒を大胆に使った作画があり、敵にも敵なりの思想と誇りがある。

全5巻の中に、少年漫画で味わいたい熱さがギュッと押し込まれている。濃い。速い。そして、読み終わったあとまで残る。

我妻弐郎と羅睺のバディ関係がたまらない

『ブラックトーチ』で最も心をつかまれるのは、弐郎と羅睺の関係だ。

弐郎は、人間であろうと動物であろうと、困っている相手を見捨てられない。

一方の羅睺は、群れることを嫌い、人間も簡単には信用しない。圧倒的な力を持ち、誇りも態度もデカい。

性格はまるで違う。

羅睺は弐郎の無鉄砲さにあきれ、弐郎は羅睺の偉そうな態度に噛みつく。身体を共有しているのに、心まできれいに一つになるわけではない。

むしろ、ずっと噛み合わない。

だからこそ、戦いを重ねるたびに生まれる変化が効いてくる。

言葉では反発していても、危険な場面では相手を守る。命令されたからではなく、自分の意志で背中を預ける。

羅睺は露骨に友情を語るタイプではない。それでも、弐郎への態度や判断から、少しずつ信頼が伝わってくる。

仲良しだから相棒になったんじゃない。命を預けたから、相棒になった。

この不器用な距離感、人外バディものが好きな人には反則だ。

羅睺がほんの少し弐郎を認める。

それだけでいい。

大げさな友情宣言なんていらない。口では悪態をつきながら、行動で守る。その一瞬だけで、はい尊い。お疲れさまでした。

黒を生かした戦闘作画が画面を食い破る

『ブラックトーチ』は、モノクロ漫画であることを徹底的に武器にしている。

羅睺の力。黒い炎。煙。影。物ノ怪の異形。そして、敵へ飛び込んでいく弐郎の身体。

黒く塗られた部分が、単なる色ではなく圧力として迫ってくる。

バトルシーンは勢いがありながら、何が起きているのかを追いやすい。刀を振る方向、敵との距離、攻撃の重さがコマの流れから自然に伝わる。

特に羅睺の力が広がる場面は、ページそのものが黒に侵食されていくようだ。

羅睺の黒は色じゃない。漫画の枠を食い破る圧力だ。

いやもう、ページをめくった瞬間に黒が飛び出してくる。

目で見ているのに、音が聞こえる。

炎がうなる。刀が空気を裂く。物ノ怪の爪が地面を削る。

静止画なのに、身体ごと持っていかれる。

こういう作画に出会うと、漫画は動かないという常識が一回壊れる。

忍者と物ノ怪を現代的に組み合わせた世界観

忍者と妖怪を題材にした作品は珍しくない。

それでも『ブラックトーチ』の世界が新鮮に感じられるのは、昔ながらの和風要素へ、秘密組織や特殊部隊の雰囲気を混ぜているからだ。

物ノ怪を監視し、必要に応じて排除する国の秘密組織「公儀隠密局」。その中には、対物ノ怪特別機動隠密部の新部隊「黒の灯火」が設けられる。

弐郎は羅睺と融合した危険な存在として警戒されながら、この部隊の一員となる。

刀や忍術を使う和風バトルでありながら、組織による能力者の管理や、特殊任務へ向かう部隊ものとしての面白さもある。

「忍者だから昔風」という枠に閉じこもらない。

和風。異能力。人外。組織戦。

この混ざり方が、いやもうカッコいい。

忍者が刀を抜く。その裏で、国の組織が物ノ怪を管理する。

昔話のような存在が、現代社会のシステムへ組み込まれている。

このズレがいい。古い伝承へ現代の油を注いで、一気に燃やしている。

我妻弐郎の真っすぐさが物語を動かす

弐郎は、冷静で計算高い主人公ではない。

危険な相手を前にしても飛び出す。命令より、目の前で困っている相手を優先する。周囲から見れば、無謀で扱いづらい人間だ。

実際、その行動によって危険な状況を招くこともある。

それでも、弐郎の真っすぐさを嫌いになれない。

なぜなら、彼の行動には嘘がないからだ。

自分が良く見られたいわけでも、英雄になりたいわけでもない。誰かが傷ついているから、身体が先に動く。

損得を計算すれば、助けないほうが安全な場面でも弐郎は助ける。

羅睺との出会いもそうだった。

正体不明の黒猫を放っておけば、自分の命を失うことはなかった。それでも弐郎は前へ出た。

考える前に動く主人公を「無鉄砲」の一言で片づけるのは簡単だ。

だが、誰も動けない瞬間に最初の一歩を踏み出せる者がいるから、救われる命もある。

弐郎を見ていると、危なっかしさに胃を痛めながらも、「行け!」と拳を握りたくなる。

あの瞬間、止まれと思う。

でも同時に、行けとも思う。

この矛盾を読者へ背負わせる主人公は強い。

敵にも譲れない思想と誇りがある

敵がただ暴れるだけでは、どれだけ戦闘が派手でも物語は軽くなる。

『ブラックトーチ』に登場する物ノ怪たちは、人間側から見れば排除すべき脅威だ。しかし、彼らにも長い歴史があり、人間への不信や憎しみがある。

力を使ってこの世を支配しようとする天鬼も、物語の終盤で弐郎たちの前に立ちはだかる。

人間と物ノ怪は共存できるのか。

強い力を持つ者は、その力を何のために使うのか。

物ノ怪を一方的な悪として描くだけではなく、人間側の都合や組織の判断にも目を向けることで、戦う理由に重さが生まれている。

もちろん、全5巻という長さゆえに、すべての思想や過去が細部まで描かれるわけではない。

それでも敵が自分なりの誇りを持っているから、弐郎たちとの衝突が単なる怪物退治で終わらない。

敵にも信念がある。

だから剣がぶつかった瞬間、思想まで火花を散らす。

ブラックトーチ全5巻のあらすじと見どころ

『ブラックトーチ』は全5巻で完結している。

巻数だけを見れば短いが、弐郎と羅睺の出会いから、公儀隠密局への参加、仲間との衝突、強敵との戦いまで物語は目まぐるしく進む。

助走は短い。いや、ほぼない。

ページを開いた瞬間から走り出し、そのまま最終巻まで速度を落とさない。

ネタバレについて

各巻の基本的な展開や登場人物に触れています。何も知らずに読みたい人は、先に漫画を楽しんでください。

ブラックトーチ第1巻|弐郎と羅睺が命を共有する

忍者の末裔として祖父に育てられた我妻弐郎は、動物と話す能力を持っている。

森の中で傷ついた黒猫を見つけた弐郎は、追手から猫を守ろうとする。しかし、その黒猫・羅睺は、長い時を生きてきた強大な物ノ怪だった。

羅睺を狙う敵に胸を貫かれた弐郎。自分を守るために命を落とした少年へ借りを返すため、羅睺は弐郎の身体と融合する。

第1巻は、とにかく展開が速い。

二人の出会い。物ノ怪との戦闘。融合による覚醒。公儀隠密局との接触。

世界観の説明だけで一冊を使わず、物語が一気に走り始める。

開始直後からアクセルが床を突き抜けている。

弐郎が羅睺を守ろうとする場面には、彼の性格がすべて詰まっている。相手が危険な物ノ怪かもしれない。自分よりはるかに強い存在かもしれない。

それでも、傷ついている黒猫を見捨てない。

この行動が、やがて人間と物ノ怪の関係を動かしていく。

ここで弐郎が動かなければ、物語は始まらない。

つまり、『ブラックトーチ』を燃やした最初の火種は、力ではなく弐郎の優しさだ。

ブラックトーチ第2巻|新部隊「黒の灯火」が動き出す

羅睺と融合した弐郎は、対物ノ怪特別機動隠密部の新部隊「黒の灯火」へ加わる。

だが、人間と物ノ怪が融合した存在は、誰からも簡単に受け入れられるものではない。

新たに部隊へ加わった桐原零司は、羅睺と同化した弐郎に強く反発する。

弐郎は情熱で動く。零司は異なる考えと立場を持つ。

同じ組織へ所属したからといって、すぐに仲間になれるわけではない。

むしろ、最初はバチバチだ。

視線がぶつかる。考えが噛み合わない。読者の胃へ静かに火薬が詰め込まれていく。

それでも任務は待ってくれない。

互いを認めていない者同士が、戦いの中でどう向き合うのか。第2巻からは、弐郎と羅睺だけではなく、部隊としての人間関係も面白くなっていく。

最初から全員仲良しではないのがいい。

衝突がある。疑いがある。

だから、共闘した瞬間の熱が跳ね上がる。

ブラックトーチ第3巻|仲間との共闘が本格化する

物ノ怪との戦いは激しさを増し、弐郎一人の勢いだけでは乗り越えられない状況が増えていく。

強い力を得たからといって、弐郎が急に完璧な戦士になるわけではない。

力の使い方。敵の見極め。仲間との連携。

足りないものを突きつけられながら、それでも弐郎は前へ出る。

この巻では、チームバトルとしての魅力がさらに強くなる。それぞれ異なる能力と性格を持つ者たちが、自分の役割を果たしながら敵へ挑む。

弐郎の未熟さが弱点として描かれる一方、その真っすぐさが仲間を動かす力にもなっていく。

完璧ではないから、応援したくなる。

失敗するから、次の一歩が熱くなる。

できないことを抱えたまま、それでも前へ出る。

少年漫画の主人公に求めていた栄養、ここに全部ある。

ブラックトーチ第4巻|羅睺を巡る戦いが加速する

物語は最終局面へ向けて大きく動き始める。

敵の目的や、物ノ怪たちの思惑が次第に表へ出てくる。羅睺の力を巡る争いも激しくなり、弐郎たちはこれまで以上に危険な戦いへ身を投じる。

ここまで読んできた人ほど、「この世界には、まだ描ける物語が山ほどある」と感じるはずだ。

公儀隠密局の歴史。物ノ怪同士の関係。それぞれのキャラクターが背負うもの。

世界が広がる。

その一方で、最終巻が近づいている。

もっと見たい。

もっと知りたい。

待て、まだ閉じるな。

そんな感情を抱えたまま、物語は止まらず進んでいく。

ブラックトーチ第5巻|弐郎と天鬼の最終決戦

最終巻では、羅睺の力を狙う天鬼との戦いが本格化する。

弐郎は、自分の中にある妖力と向き合いながら、羅睺を救うために動き出す。しかし、絶大な力を自由に使えるわけではない。

公儀隠密局は弐郎を支えるために総力を集め、最後の戦いへ備える。

弐郎と羅睺が積み上げてきた信頼。

仲間たちとのつながり。

人間と物ノ怪の間で弐郎が選ぶ道。

全5巻で描かれてきたものが、一つの戦いへ集まっていく。

物語には決着がある。突然すべてを投げ出し、戦いの途中でページが終わるわけではない。

一方で、世界観や登場人物には、その後をもっと見たくなる余白が残る。

読み終えたときに浮かぶのは、「何も描かれなかった」という不満ではない。

このキャラクターたちなら、まだ何度でも俺たちを熱くできたはずだ。

そんな、惜しさと期待が混ざった感情だ。

最終ページを閉じたのに、気持ちは閉じてくれない。

これが厄介で、これが最高なんだ。

ブラックトーチが打ち切りといわれる理由

『ブラックトーチ』について調べると、打ち切りを心配する声を見かけることがある。

全5巻という短さを考えれば、そう感じるのも無理はない。

ただし、作品が短期間で完結した事実と、終了理由について公式に説明された内容は分けて考える必要がある。

ここは熱だけで突っ走らない。

作品を本気で好きだからこそ、確認できる事実と推測は分けて見ていこう。

全5巻で完結しているのは間違いない

『ブラックトーチ』は全5巻、第19話で完結している。

少年ジャンプ+の作品ページには「完結済み」「JC全5巻発売中」と記載され、最終話となる第19話「ONCE AGAIN」も公開されている。

そのため、6巻以降へ直接続く連載が残っているわけではない。

全5巻で最後まで読める。

これは安心していい。

巻数の短さが打ち切り説につながっている

少年バトル漫画として全5巻は短い。

弐郎と羅睺だけでなく、黒の灯火の仲間、公儀隠密局、敵対する物ノ怪など、さらに掘り下げられそうな要素が多く登場する。

世界観が広がり、キャラクターへの愛着が強くなった頃に最終決戦へ入るため、「本来はもっと続く予定だったのでは」と感じる読者が出るのも自然だ。

特に、脇役の過去や組織の仕組みをじっくり見たい人ほど、物足りなさを感じやすい。

これは物語に魅力がないからではない。

むしろ、もっと見たいキャラクターや設定が残っているからこそ生まれる惜しさだ。

続きを求められるのは、作品が読者の心へ居座った証拠だ。

掲載媒体が途中で変わっている

『ブラックトーチ』は『ジャンプSQ.』と『少年ジャンプ+』で掲載された作品だ。

連載途中で掲載の場が変わっていることも、打ち切り説が語られる一因になっている。

ただし、掲載媒体が変わった事実だけで、終了理由まですべて説明できるわけではない。

媒体移動の背景や連載終了の判断について、集英社や作者が詳しい事情を公式に明らかにしているわけではないからだ。

推測を事実へ変えるのは簡単だ。

だが、それをやると作品への信頼まで削ってしまう。

物語には決着があるが余白も残っている

『ブラックトーチ』の最終巻では、弐郎と羅睺を中心に進んできた戦いへ決着がつく。

敵との戦いの途中で突然終わり、何もわからないまま放置されるタイプの最終回ではない。

そのため、「最後まで読んでも何も終わらないのでは」と心配している人は、そこまで身構えなくていい。

ただし、すべての登場人物の未来や世界の細部まで、完全に描き切られているわけでもない。

物語としての終着点はある。

その先を想像できる余白もある。

この二つが同時に存在している。

終わっているのに、心の中では続いてしまう。

それが『ブラックトーチ』の読後感だ。

打ち切りの詳しい原因は断定できない

『ブラックトーチ』が予定どおり全5巻で終わったのか、連載状況などを受けて早く完結したのか。公開されている公式情報だけで、その詳しい事情を断定することはできない。

人気がなかった。

作者と編集部の間に問題があった。

最初から全5巻の予定だった。

こうした理由を裏付ける公式な説明がない以上、事実として扱うべきではない。

わかるのは、全5巻で完結したこと。そして、短い巻数の中でも弐郎と羅睺の物語には一つの区切りが与えられていることだ。

打ち切りだったかどうかだけで、この漫画の価値は決まらない。

読み終えた人が今も「もっと続いてほしかった」と語りたくなる。

その熱が残っていることのほうが、作品の魅力を何倍も雄弁に語っている。

ブラックトーチ全5巻だからこそ味わえる読みやすさ

全5巻という長さは、物足りなさにつながる一方で、大きな強みにもなっている。

何十巻もある漫画は、読み始めるだけでも覚悟がいる。

『ブラックトーチ』なら、週末や連休を使って最後まで一気に読める。

しかも、一気読みとの相性が抜群だ。

火がついたまま、最後まで走れる。

出会いから最終決戦まで熱を切らさず読める

第1巻で弐郎と羅睺が出会い、第2巻から部隊としての戦いが始まり、物語は早い段階で大きく動く。

長い説明や日常回を何巻も挟むのではなく、次の衝突、次の任務、次の強敵へ進んでいく。

弐郎と羅睺への気持ちが高まったまま、最終巻へ走り込める。

これが一気読みと相性抜群だ。

一巻だけ読むつもりだった。

それなのに、気づけば次の巻を開いている。

いやもう、黒猫に首根っこをくわえられて運ばれているような速度で止まらなくなる。

話が動き始めるまで待たされない

『ブラックトーチ』は、第1巻から物語の中心となる事件が起こる。

弐郎と羅睺の出会いも、融合も、公儀隠密局との関係も早い。

「何巻から面白くなるのか」と長く待つ必要がない。

序盤から作品の魅力が見えやすいため、自分に合う漫画かどうかも判断しやすい。

弐郎の性格や羅睺との掛け合い、第1巻の戦闘に惹かれたなら、そのまま最後まで楽しめる可能性は高い。

最初の火花で心を持っていかれたなら、もう最後まで行くしかない。

読み終わったあとに語りたくなる

短い作品は、読み終わった瞬間に忘れてしまうこともある。

『ブラックトーチ』は違う。

弐郎と羅睺のその後が見たい。

黒の灯火の仲間をもっと掘り下げてほしい。

別の物ノ怪との戦いも読みたい。

ページを閉じたあと、そんな想像が次々と浮かぶ。

この漫画を「惜しい」と思った瞬間、もう作品に心をつかまれている。

すべてを描き切らなかったからこそ、読者の中で物語が続く。

読み終わったあと誰かに語りたくなる。

あの場面が良かった。

羅睺の態度が変わった瞬間、見たか。

弐郎、あそこで行くの反則だろ。

そうやって言葉にしたくなった時点で、この作品の火はまだ消えていない。

ブラックトーチの推しキャラを語らせてくれ

ここまで作品の仕組みや物語を見てきたが、『ブラックトーチ』はキャラクターへハマると一段深く刺さる。

特に弐郎と羅睺。

この二人を好きになったら、全5巻では足りない。

いや、50巻あっても足りるか怪しい。

我妻弐郎は無鉄砲でも優しさを曲げない

弐郎の良さは、他人を助ける理由が複雑ではないところだ。

傷ついている。

困っている。

だから助ける。

相手が人間か動物か、味方か敵かを考えるより早く、身体が動く。

この性格は、戦闘では危うさにもなる。冷静な判断を欠き、自分や仲間を危険に巻き込む可能性もある。

それでも弐郎は、その優しさを捨てない。

羅睺が弐郎へ借りを返そうとしたのも、弐郎が命を懸けて自分を守ったからだ。

弐郎の真っすぐさは、単なる主人公らしい美徳ではない。人間を信じなかった羅睺の心まで動かす、物語の原動力になっている。

優しさだけでは戦えない。

でも、その優しさがなければ羅睺は動かなかった。

弐郎の強さは、力を得る前から始まっている。

羅睺は黒猫の姿と威厳の落差が反則

羅睺は、長い時を生きる強大な物ノ怪だ。

群れることを嫌う。人間を簡単には信用しない。自分の力と存在に強い誇りを持っている。

そんな伝説級の存在が、黒猫の姿をしている。

反則だろ、これは。

偉そうに話す。弐郎へ容赦なくツッコむ。圧倒的な力で敵をねじ伏せる。

でも見た目は猫。

この落差だけでも強いのに、弐郎との関係が進むにつれて、羅睺の内面にも変化が生まれていく。

最初は借りを返すためだった。

やがて、弐郎自身を認めるようになる。

羅睺は、その変化をいちいち言葉で説明してくれない。

だから、行動の中に見える信頼が刺さる。

羅睺の沈黙は、百回の「相棒」より重い。

少しだけ態度が変わる。

ほんの一瞬、弐郎へ任せる。

それだけで読者の脳が勝手に祭りを始める。

桐原零司たちがチームの熱を作る

弐郎と羅睺だけでも物語は十分に熱い。

そこへ黒の灯火の仲間たちが加わることで、戦い方も人間関係も広がっていく。

桐原零司は、弐郎を最初から受け入れるわけではない。

物ノ怪と融合した弐郎に反発し、考え方もぶつかる。

だが、対立する相手と任務をともにするからこそ、互いの本質が見えてくる。

誰かに認められるためではなく、戦場で自分の役割を果たす。

その積み重ねが仲間を作る。

最初は背中を預けるなんて考えられなかった相手が、いつの間にか同じ敵へ向かって走っている。

この変化、わかる人は全員正座したよな?

ブラックトーチの漫画をおすすめしたい人

『ブラックトーチ』は、特に次のような作品が好きな人と相性がいい。

  • 人間と人外が組むバディ作品が好き
  • 忍者や妖怪を扱う現代バトルが好き
  • 黒を生かしたスタイリッシュな作画に惹かれる
  • 真っすぐで熱血な主人公を応援したい
  • 仲間同士が衝突しながら信頼を築く展開が好き
  • 完結済みの漫画を一気読みしたい

なかでも、人外キャラクターが少しずつ人間を認めていく物語に弱い人は危険だ。

羅睺は最初から弐郎の親友ではない。

人間だから信じるのではなく、弐郎の行動を見たうえで認めていく。

この過程を見届けるためだけでも、全5巻を読む価値がある。

信頼は、言葉で配られない。

戦いの中で少しずつ積み上がる。

だから重い。だから刺さる。

長い世界設定をじっくり読みたい人には短く感じる

一方で、何十巻もかけて世界の歴史や組織、すべての登場人物を細かく掘り下げる作品が好きな人には、駆け足に感じられるかもしれない。

魅力的な設定が次々と登場するぶん、「ここをもっと詳しく見たかった」と思う場面はある。

特に脇役の過去や、公儀隠密局全体の仕組み、物ノ怪の世界を深く知りたい読者には物足りなさが残りやすい。

ただ、その短さを受け入れたうえで読むなら、テンポの良いバトル漫画としてかなり楽しめる。

長さより、密度。

広さより、火力。

そういう漫画を求めているなら、相性はいい。

ブラックトーチの漫画に関するよくある疑問

Q
ブラックトーチの漫画は全何巻?
A

『BLACK TORCH』は全5巻で完結している。少年ジャンプ+では全19話が公開され、最終話は第19話「ONCE AGAIN」となっている。

Q
ブラックトーチは完結している?
A

すでに完結している。単行本を1巻から5巻まで読めば、弐郎と羅睺を中心とした物語を最後まで追える。

Q
ブラックトーチの漫画は打ち切り?
A

全5巻という巻数の短さや掲載媒体の移動から、打ち切りだったのではないかと考える読者はいる。

ただし、集英社や作者から連載終了の詳しい事情が公式に説明されているわけではない。人気や編集上の判断など、具体的な原因を断定することはできない。

Q
ブラックトーチは途中で終わる?
A

最終決戦には一定の決着があり、戦いの途中で突然終了する作品ではない。

ただし、登場人物のその後や世界設定には余白が残るため、すべてを細部まで描き切った長編作品のような終わり方を期待すると、短く感じる可能性はある。

Q
ブラックトーチは何巻から面白くなる?
A

作品の中心となる弐郎と羅睺の出会い、融合、最初の戦闘は第1巻から描かれる。

第1巻の時点でバディ関係や作画に惹かれた人は、そのまま楽しみやすい。チームバトルが好きなら、黒の灯火が動き始める第2巻以降も見どころだ。

何巻も待つ必要はない。

最初の一冊から、黒い火は上がっている。

Q
ブラックトーチはどこで連載されていた?
A

集英社の『ジャンプSQ.』と『少年ジャンプ+』で掲載された作品だ。現在は少年ジャンプ+の公式ページで完結作品として案内されている。

ブラックトーチは全5巻でも読後の熱が消えない

『ブラックトーチ』は、忍者の末裔・我妻弐郎と、黒猫の姿をした物ノ怪・羅睺が命を共有し、人間と物ノ怪の戦いへ飛び込んでいく漫画だ。

黒を大胆に使った戦闘作画はカッコいい。

現代に生きる忍者と秘密組織の設定も熱い。

敵にも誇りがあり、仲間との衝突にも意味がある。

それでも、最後に一番強く残るのは弐郎と羅睺の関係だ。

他人を見捨てられない弐郎。

人間を信用しない羅睺。

本来なら交わらない二人が、互いの行動を見て、衝突しながら信頼を作っていく。

最初から完成された相棒ではない。

だからこそ、一歩ずつ変わる距離が胸に刺さる。

全5巻という長さに、もっと読みたかったという感情は残る。仲間たちの戦いや、弐郎と羅睺のその後を見届けたかったと思う人も多いだろう。

でも、その惜しさは作品がつまらないから生まれるものではない。

キャラクターをもっと見ていたい。

この世界で続く物語をもっと読みたい。

そう思わせるほど、短い巻数の中に熱が詰まっている。

漫画を読んでいて、気づけば拳を握っていた。

弐郎が前へ出るたびに、「危ないからやめろ」と思いながら、「そのまま行け」と叫びたくなった。

羅睺の態度に小さな変化が見えただけで、ニヤついてしまった。

理由なんて、あとからついてくる。

あの瞬間、ただ熱かった。

その感情を誰かへ投げたくなった。

そんな漫画を探しているなら、黒猫と少年の出会いから見届けてほしい。

『ブラックトーチ』は、短く終わっただけの漫画じゃない。もっと読みたいまま、読者の中に黒い火を残す漫画だ。

シリーズ記事まとめ

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